バイオ飼育日記11月

2011年11月8日

久しぶりの更新です。ようやく決算業務が終わりほっとしました。慣れない事をやるのは本当にしんどい・・・
11月3日の日らん(大阪)では、長年メールや電話でのお付き合いをしていた方々に初めてお会いできたり、入賞魚も
じっくり観察できてとても有意義でした。やっぱり全国大会を見ると気合が入りますね。
来年の名古屋大会は良い魚を育てて参加したいと思います。絶対!がんばるど〜!(今だけ・・・)

品評会シーズンも終わり、いよいよ冬眠の準備ですね。
HONOの飼育場では、まだ水温も高いので12月に入ってからの冬眠予定です。
水換えも徐々に割水を増やし青水にしていきます。(まだ青水になっていません。)

最近は粒餌中心です。低蛋白の餌を与えています。

下記画像は10月21日のバイオ飼育日記で紹介させていただいた60cmアクリル水槽(外部ろ過器付)です。
10日程度ハネ仔ちゃん達を飼育して外部ろ過にバクテリアを定着させました。

立ち上げ時の水換えは下記の通りです。
2日目=7割更水に交換
3日目=5割更水に交換
4日目=3割更水に交換
7日目=5割更水に交換
※5日目以降は飼育水の白濁もなくなり、若干飼育水が黄ばむ程度なりました。
立ち上げですので、バイオシークスルーA/Bはその間毎日投入しました。
餌も(粒餌のみですが)しっかり与えていした。

立ち上げ10日目の画像です。バイオ水槽(らんちゅうドックの出来上がり!

今年は品評会でエロモナス菌を頂戴いたしましたので、(ありがたや〜!(^_^;) バイオシークスルーA/Bの効能実験を
行ってみました。
画像の魚は比較的初期の段階ですが、放っておくと1日〜2日で真っ赤になってしまいます。
薬や対処法を間違えるとどんどん悪化するやっかいな感染症ですね。
エロモナス菌対策の薬も養生時から入れていましたが発病してしまいました。

魚の側線付近や肛門付近に充血した症状が現れるのが特徴のようです。

水槽立ち上げ隊のハネ仔ちゃん達は、他の舟に移動させ感染した魚と一緒のお供の魚を全部水槽に移しました。
この時、バイオの定着した飼育を7割程度残し、更水を3割ほど足しました。バイオシークスルーA/Bも投入です。
もちろん薬はバイオが死滅してしまうので一切入れていません。
※塩も入れていませんが、塩は入れてもバイオの活性化には問題ありません。

感染した魚もあまり元気がなくじっとしています。充血が痛々しいですね。
バイオシークスルーA/Bも投入です。 関係ないけどついでに抽選委員長のピアノの発表会
も見に行ってきました。きゃ〜!がんばって〜!

無謀のように思われるかもしれませんが、実は過去に何回も治しています。
見せられないほどひどい状態の魚や松かさ病の魚も完治させたこともあります。
治療期間はバイオシークスルーA/Bを毎日投入です。
餌を与える場合、水換えは2日〜3日に一回半分程度換えるので良いと思います。

2日目=餌も切らずに与えています。
餌食いが良くなってきました。
3日目=側線も回りの充血はかなり薄くなって
きました。まだ、頭はピンク色です。
4日目=ピンク色だった頭も徐々に普通に戻ってきました。元気に泳ぎ回っています。
5日目=腰の辺りまできれいに充血が消えています。
再発があるので10日程度はドック水槽入りです。

本日、らんちゅうドック(バイオ飼育水槽)を退院し、水槽下の観察用プラ舟で再発がないか更水飼育でしばらく
観察飼育です。

バイオ治療開始から11日目です。

この検証は安定したろ過が可能な水槽でも結果です。
頻繁に水を換えてしまう場合は、バイオシークスルーを投入していても治療効果までは望めないと思っています。
ただし、今回の検証を紹介させていただいたのは、稚魚の孵化からの飼育過程でバイオを使用していただくと、
病気の発生を抑え、魚が健康に大きく育てられることを想像いただくために公開しました。
データー等でお見せできませんが、バイオシークスルーA/Bのバクテリアが水槽環境お中で優勢主となり、病原菌が
生きられない状態になっていると思われます。

飼育水を浄化する(水換えを伸ばす)事だけではなく、頻繁に水換え(例えば中1日)の場合でもバイオはとっても
有効と感じています。
特にNEWバイオは、病気にならない・餌食いの悪い魚の調子が戻った等、喜びのメールをたくさんいただいております。
冬眠に向けての割水飼育の時期は良い冬眠に向けて重要な時期ですので、バイオ飼育はより効果的な時期だと
思います。


2011年11月9日

バイオ飼育から少し路線が外れますが・・・
日らん(大阪)の2日後、お友達のらん友さんのお宅へ伺いました。
日らんでお会いしたsenさん(画像右)も何と10時間?かけて大阪から遊びに来てくれました。すごいっ!!
らん友さんの師匠のお宅へ連れて行っていただき、元祖国産黒らんちゅうを見せていただきました。

らん友さんのブログからパクリました〜!しかも、無許可で・・・

HONOの今年産卵させた黒らんちゅうの親はこちらの種でらん友さんが採った魚です。
下の画像は6月中旬当時の画像です。黒らんちゅうって色変わりして真っ黒になるんですね。

尾形の良い黒らんちゅうは世界中めったにおらんでよ!
もういないけど・・・

・・・と言う事で、今年のHONOの国産黒らんちゅうは・・・途中で全部いなくなりました〜!(完売!)ごめんちゃい!
だって・・・欲しいって言う人が多いんだもん・・・
早速、らん友さんの師匠から黒らんをパクッて・・・いや・・譲っていただいてきました。

協会系突然変異の純国産黒らんちゅうです。頭の感じが普通のらんちゅうと同じ角ばっていますね。
小ぶりですが、こんな黒らんちゅう見たこと無いでがしょ!今年で8代目だそうです。
純国産黒らんちゅうはお腹白いのが特徴です。

こちらは、らん友さんの協会系らんちゅうから突然変異で出たもみじらんちゅうです。
お真っ黒なお目目がとってもかわゆいですね。
6匹パクッて・・・じゃなくてお預かりしてきました。近日、オークションに出品させていただきま〜す!

こんなに腰の太いもみじらんちゅうは見たことが無いですね。頭も四角いし・・・すごいっ!

この地域は突然変異の王国だ〜!と思いながら、らん友さんとsenさんと3人でいつものラーメン屋に行きました。
ネギラー油乗せ放題!辛いけど美味いんですよね。これがまた・・・
お二人ともお付き合いいただきありがとうございました。


2011年11月11日

お〜!!日付の1が6個続いています。だから何?
話は変えて、何だか急に寒くなってきましたね。もう半袖のシャツはやめようかしら? 話が続かない・・・

本日、らん友産もみじらんちゅうと純国産黒らんちゅうをオークションに出品してみました。見てね!
同じらんちゅうだかららんちゅうコーナーでも良いよね。元はバリバリの品評会用らんちゅうからできた仔だし・・・

HONOも少し時間に余裕ができたので、オークションも再開したいと思います。
今月末の週末でもHONOの飼育場で昨年に続き売り立て会やろうかな?
下記画像の二歳(会用)もオークション出品予定です。17cmオーバーと結構大きい二歳です。
背腰も良く三歳で上手に育てれば日らんでも十分通用する魚だと思いますが・・・どうだしょ?
HONOは親魚まで育てる場所がありまへ〜ん!

今更ですが、会用二歳雌


2011年11月18日

純国産黒らんちゅうは3匹しかオークションに出していないのに完売で〜す!なんでやろ?
自分で使う種もいなくなりました。龍頭の黒らんちゅうは珍しいですからね。また、ラーメン屋さんに行こ・・・

11月27日(日)はHONOの飼育場で冬眠前の売り立て会を行います。息子の誕生日だけど・・・
時間は午前10時〜です。よろしかったら遊びに来てくださいね。

売り立て予定魚です。
※上記画像の二歳会用(雌)
※プラ舟バイオ飼育(出演魚)の魚 全部
※昨年の日らん全国大会当歳入賞魚(現二歳雄)
※本年東部大会入賞魚等、会入賞魚全部
※その他種魚数十匹なんちゃって!

売り立て会用の当歳


飼育場住所 東京都足立区竹ノ塚7-21-20
石亀駐車場内
TEL:090-8476-5024
駐車スペース有

今年は青水を作りそびれたので、お友達紹介の100円先生に種青水をいただきました。
売り立て会が終わったら冬眠開始です。自宅では一便が冬眠開始していますが・・・

いい感じの青水になってきました。しっかりバイオも投入しています。
もう少ししたら濃くなってきますので、各池に割っていきます。


2011年11月27日

本日はHONOの飼育場で売り立て会を行いました。
何と長野県からお越しいただいた方もいらっしゃいました〜!遠いところ本当にありがとうございました。
すでに冬眠されている方も多く、売り立て会の時期が少し遅かったようですね。
来年はもう少し早い時期にしようかしら・・・と反省!
とりあえず今日はありったけの洗面器を並べてました。腰いてえ〜!

開店準備完了!

こ〜んな感じです。ちょっと洗面器が汚かったかしら・・・

昨年、当歳時日らん入賞魚(二歳)も売り立てしまいたが見事に売れ残りました〜!

売り立て会のため全池更水にしていましたが、明日から青水を割り込んで冬眠準備です。
HONOはだいたい毎年12月10日頃から冬眠させていますね。
冬でも晴れた日はハウスの気温が20℃を超えてしまうので、冬眠に入ったら全部の窓を全開にします。

冬眠開始時はこんな感じの薄めの青水で冬眠スタートさせます。

冬眠中は餌を切りますが、冬眠中でも魚は糞をしますので冬眠開始と同時にバイオは週一回程度投入していきます。
健康状態もばっちりで冬眠明けを迎えられると思います。



2011年11月30日

東京も来週あたりから冷え込みそうですので、飼育場の方もいよいよ冬眠させようかと思っています。
自宅の方は既に冬眠させていますが・・・なんちゃって
今年のらんちゅうHONO塾も12月3日の集まりで塾生さん達も卒業になります。だんだん寂しい感じになるの〜!なんちって
来年は「なんちゃっておじさんらんちゅうHONO塾」でもやろうかしら・・・?な〜んちゃって

らんちゅう飼育は環境や育て方や系統等でも、与える餌の量も違ってきます。アドバイスも難しいですね。
例えば、お相撲さんの部屋で食べるご飯の量と一般の人が食べるご飯の量は明らかに違いますよね。
人間でも、いきなり食べる量を増やすとお腹をこわしてしまいます。
稚魚からの育て方や環境によって、餌の食う量が大きく変わってきますね。
HONOも昔、ベテランの方に与える餌の量を聞いたら「ドバ〜と・・・ガバ〜っと・・・???」みたいな答えでした。
「どうしたらそんなに餌を食べるようになるんだろう?」と言う疑問を持っている方も少なくないと思います。
また、例えば「プラ舟ジャンボで当歳が何匹飼えますか?」と言う疑問も餌を与える量や水換え頻度、環境によって大きく
変わりますよね。魚の成長に応じて日々変わってくるものだと思います。

そこでHONOも答えに困るので、全て「なんちゃって・・・」で締めくくると良いかも!・・・と思いました。
こんな感じですね。
「餌は朝夕赤虫1枚ぐらいかな〜!なんちって」
「飼育匹数は10匹ぐらいかな〜!な〜んちゃって!」
これは答えやすい・・・

オークション出品中で〜す!見てね・・・なんちって

以前、紹介させていただいたバイオ飼育60cm水槽ですが、その後、お友達2人にうちの魚も治しちくり〜と言われ、
水槽飼育スペースを取られてしまいました〜!困りますな〜お客さん

腹から腰にかけて充血していますね。なんちって
ほったらかしで3日ほどで充血がきれいに無くなりました。

エロモナスの魚を治療しましたので、一応冬眠前なので水槽とろ過器を消毒して立ち上げ直します。
折角ですので、ろ過器のろ材も紹介させていただきますね。なんちゃって
熱帯魚等に比べ金魚飼育の場合、糞の量も多く汚れもひどいので、HONOはろ材に目詰まりのしにくい大きめの物を使うようにしています。

一段目はトルマリン原石(1〜3cm)を1kg 二段目は国産麦飯石(1〜3cm)を1kg
三段目は素焼きのリングろ材を入るだけ・・・ 合計3段にろ材が入っています。
外部ろ過器にセットして出来上がり!な〜んちゃって

水を張って運転再開です。 下の段はプラ舟80(幅が丁度60cm)です。

まだ魚は入れていませんが、一般的にこのように新規に水槽を立ち上げた場合、ろ過がほとんど効いていませんので直ぐにアンモニアや亜硝酸が溜まり最初の二週間程度(ろ材にバクテリアが定着するまで)が一番難しい時期になります。
魚を入れ餌を与えていくと、1日で飼育水が白濁すると思います。
最初はこまめに半分程度水換えを行なってアンモニアを放出していくと良いですね。

バイオシークスルーA/Bを投入していただくと飼育水の白濁も緩和され立ち上げがとっても楽チンだと思います。
翌日の飼育水の状態や飼育水の匂いで違いを感じていただけると思います。
最初に2週間程度は毎日バイオを投入することをお勧めします。バイオシークスルーA/Bは水中に単体で浮遊し飼育水ダイレクトに浄化を始めますので、ろ材に定着する好気性の自然菌(硝化細菌)とも相性が良くろ材が安定するとダブル浄化となります。多少無理な飼育も可能になると思います。

冬場は水換え面倒なので水槽で飼い込みしてみようかしら・・・なんちゃっておじさん



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