バイオ飼育日記4月

2011年4月10日

大きな余震でビクビクしながらも、このところ暖かく桜も満開ですのでしばらくお休みしていた仔採りを再開しました。
本日は昨夜合わせ明けニ歳の雌2匹の産卵がありました。
仔採りには一番良い時期ですので、後数腹採りたいと思います。

半分自然産卵で半分人工授精です。

ここ数日で産卵させた仔から、今年のバイオ飼育をしっかり更新していきますね。

今年は第一期生らんちゅう塾を開校しています。(なんちゃってらんちゅう塾)
内容は初心者の方で一回目の研究会から秋の本大会まで、サイズ的にも他の方に負けないようにしっかり育てら
れる技術の習得が目標です。

 第一回 3月2日

この時は冬眠明けからの魚の管理や産卵させるコツ等を質問を交えて行いました。
ま〜!顔合わせって感じですね。
人工授精のやり方や産卵後の種魚の管理、また、孵化させるまでの管理や孵化後の水換え時の注意等もお話
いたしました。

蓋した舟の上から魚見て何が楽しいのかしら?

 第ニ回 4月2日

3月20日孵化の一回目の選別(2週間前で若干速いですが・・・)の授業です。
今回、無選別約1000匹をらんちゅう塾用に用意しました。
HONO系の仔は善し悪しがはっきりしているので、初心者の方には選別し易い系統です。
勉強のために良い子を抜くのではなく、悪い仔をハネるやり方です。
まず、一回目は鮒尾・すぼ尾・曲がり・奇形・極端な成長不良の仔等をハネます。
一回目の選別は目が疲れるけど比較的簡単です。
この段階で極端なつまみの仔ははっきり分かりますが、刺しの仔をしっかり取り除くのは難しいですね。
一回目の選別では約400匹残りました。

若手の熱心な生徒さん達・・・んっ?若い??

第三回 4月8日

この日は平日ですので、夜7時からの始まりです。
生徒さんが選別した仔の二回目の選別となります。一週間でかなり大きくなりましたね。
今回は、細かい部分も良く見えてくるので一回目の取りこぼしや刺しの仔を重点に選別します。
「これはどうなんですか?あれは??」・・・と皆さん真剣です。HONOは拡大鏡付けないと見えないけどね・・・
今回の二回目の選別で約200匹となりました。
生徒さん達も徐々に仔が取れ始めてきたようです。
第四回目は来週ですね。お疲れ様でした〜!

うわ〜!選別しながら顔が洗面器に浸かってる〜!大丈夫かい君〜??

2011年4月16日

暖かい日が続き、仔育には良い時期になってまいりましたね。
本日は第四回目のらんちゅうHONO塾です。

第四回 4月16日


今回は3回目の選別です。(最終選別)この後は水換え度の選別となります。
前回より大きくなった分、飼育舟の大きさを考えながら数合わせで減らしていくと良いと思います。
今回、四分の一程ハネて残り150匹程度となりますた。
後3日で孵化から一カ月となりますので、シュリンプも卒業し赤虫や冷凍ミジンコでの飼育となります。
毎年飼育日記に書いていますが、特にこれからの一カ月が勝負です。
成長軌道に乗せた餌食いの良い黒仔に育て上げます。
餌の切り替え時は食べ残しも多く、飼育水が傷みやすいので早目の水換えで餌食いを良くしていきます。
バイオは水換え時に投入していきます。

とっても楽しそう〜!HONOが笑かしてるんだけど・・・

らんちゅうHONO塾では、だいたいポイントとコツを伝授いたしましたのでこれからいよいよ実践となります。
今後はHONOを含め4人で同じ毛仔(孵化したて)を分けて各々自宅で育てます。
教材の仔はもちろん親はHONO系本筋の掛け合わせです。
選別も各々が行い、途中途中で魚のサイズ・魚の数・餌の量や水換えの頻度を確認しながら、2カ月先の一回目の
研究会から秋の品評会まで魚を全員で出陣させます。結果よりも自分で育てた魚を出陣させることを優先します。
とか言いながら、HONOが生徒さん達に負けたらど〜しよ〜!!えっ?い・ん・た・い・・・


2011年4月22日

今日は、4月15日に孵化した仔を一連の流れで紹介させていただきます。
発砲スチロール箱での人工受精は前にご紹介した通りです。

4月15日孵化した仔の雌親です。
日らん入賞の兄妹です。16cmまで大きくなりました。

産卵翌々日の朝です。受精率は良さそうです。 卵も硬く安定しているので水から出しても大丈夫!
きれいな水で孵化させたいので、この時水換え
しました。<更水に入れ換え>
無精卵で水は痛みますので、孵化前はバイオAのみ
投入します。
孵化が始まり網にへばり付いています。
産卵から6日目の朝です。しっかり泳ぎだしています
ので、軽くシュリンプを与えました。
餌を与え始めた日からバイオBも投入開始します。
発砲スチロール箱のまま2日程シュリンプを与え
プラ舟に移動させます。
発砲の飼育水はそのままボールですくって舟に移動
(割水)させます。
手で持てる程度まで移したら、後は箱ごと持って・・・
ジャ〜!!!な〜んていい加減なんざましょ! これで発砲スチロール箱の役目は終了です。
バイオA/Bの投入はタイミングで行います。

だいたいこんな感じですが、発砲スチロール箱の時はバイオ頼りで、ほとんど水換えしません。
3000匹程孵化していれば、プラ舟でしたら一回目の選別までの間にもう一舟増やして割った方が良いですね。

孵化後、日が浅い程水換え時の注意が必要と感じています。
早い時期の水換えで水換え後、稚魚がシラスになってしまった経験がある方も多いと思います。
小さい仔はpHの変化に敏感だと感じています。
1回目の選別は割水(元水)をしっかり割ってあげるようにしています。2回目/3回目の選別時の水換えと、徐々に
割水は減らしていくようにしています。

HONOは更水を、トルマリンと麦飯石で1日エアレーションしてから使うようにしています。
それから、水換え後の稚魚のシラスが無くなりました。
これは商品の宣伝では決してあります。??

稚魚の舟の場合 (トルマリン1`./麦飯石1`) 貯水タンク 1t (トルマリン10`./麦飯石10`)

2011年4月26日

先週、らんちゅうHONO塾実践編の稚魚を生徒さんと分配しました。
画像は稚魚を取れに来たニックネーム:チンゲン菜さんです。ニックネーム:おまんた囃子さんは今日は病欠です。
そしてニックネーム:キンタ・・・やっぱりHONOが付けたニックネームは何となく品がないからやめよ〜と・・・
みんな2か月後の一回目の研究会・・・大丈夫かな〜?
今週末は第5回目の授業ですが、分配の稚魚の一回目の選別時期です。

稚魚すくい嬉しそうですね〜!一人分でこれぐらいです。

まず、仔引き初心者の方は、孵化後の数減らしで失敗することが多いですね。
数日でしたら、プラ舟ジャンボ180で大量に孵化しても大丈夫です。
しかし、稚魚は日々大きくなり、プラ舟で3000匹孵化した場合、2週間後の一回目の選別までには3舟程度に分けて
おく必要があります。
数が多いまま放置しておくと、大きくならないばかりか酸欠や水痛みで全滅★となることがあります。
特に飼育スペースの少ない方の場合は、一回目の選別前に予備選別&水換えを行うことをお勧めします。

孵化から10日前後(予備選別) 稚魚をすくう前にシュリンプの大きな綿を選別網等で
ある程度取っておくと後が楽です。
水温を合わせた更水半分に元水(割水)半分
洗面器でワンクッション水合わせします。
この時期は網でやさしくすくって下さい。
シュリンプのゴミと一緒にある程度フナ尾や曲がり・
極端に成長の遅い子をハネておきます。
でき具合(善し悪し)もチックできますね。
ゆっくり水を入れながらリリースします。 おしまい!!次の水換え時は一回目の選別です。
バイオの投入は水換え直後が良いですね。

稚魚一匹当たりのシュリンプを食べる量は、日々増加していきます。
毎日、ブラインシュリンプを湧かす量を増やせれば良いのですが、なかなか難しいですよね。
湧かすシュリンプの量が一定の場合、徐々に食いぶちを減らしていく考え方が良いと思います。
一舟の稚魚を減らさず、餌を増やしていく考え方は危険です。
特に稚魚飼育は数合わせが、一番のポイントだと思います。



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