バイオ飼育日記3月
2011年3月2日
週末の暖かさから一変して、急激に冷え込んできました。
日中の室温30℃から一気に7℃といった具合です。明日もも寒くなりそうですね。
水温16℃設定で飼育中の舟ですが、雌のお腹もふっくらして柔らかみがでてきました。
餌食いも強くなってきましたので、そろそろ18℃に設定して産卵に備えた飼育となります。
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時々お腹のでき具合をチックします。 |
こちらはもう少しかな?
玉筋・・・じゃなくて腹下の筋が柔らかくなってきますので、触ってみると判断しやすいですね。
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雌は親指で抑えた部分が柔らかくなってきます。 |
これは雄でした〜!押したらうんこでちゃった・・・ |
今まで青水(古水)の割合を多くしていましたが、雌はがんがん餌を食べるようになりましたので、これからは水換え
時に割り水を少なめにしていきます。更水に近い状態です。
バイオの投入は変わらず2日に一回程度投入しています。
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16℃設定 |
18℃設定 |
卵を抱えた雌は狂ったように餌を食べ始めますので、水換えも少し早目に行うようにしています。
初心者の方はいつ産むか分かりずらいので、産卵藻を仕掛けけながらの飼育をしていくと良いと思います。
HONOもそろそろ産卵藻を仕掛け始めますね。
2011年3月7日
週末の暖かさから一変して、今日は雪(みぞれ)が降り飼育場の気温は最高7℃でした。寒いですね〜!
ハウス飼育の場合、晴れた場合と天気が悪い場合では室温が大きく変化します。管理が難しい・・・
そんでもって・・・
昨日(日曜日)は、朝の16℃(ヒーター設定温度)から午後にかけて水温がどんどん上がり、20℃近くになった時、
ありゃ〜!!この雌の様子が何だかおかしいぞ〜!まさか??
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明け弐歳(雌) 舟の縁をそわそわ泳ぎ回ってきました。 |
案の定、卵をこぼし始めました。午後2時半頃です。今年の一番腹は大失敗・・・ってな感じです。
一応、雄の精子を絞ってみましたが、受精率は悪いと思います。雄もいきなりでビックリです。
発砲スチロールの箱に雄3匹と産み始めた雌を泳がせ、雄の精子を絞ります。
この時点では精子の濃度が濃くなるように水は少なめにしています。
卵の量が多そうですので、網戸の網(目の細かい)を敷いて再度、卵を絞ります。合計2枚使いました。
人工授精はとにかく卵が重ならないようにすることが一番の注意点だと思います。 卵が重なると受精してもカビてだめになってしまいますからね。まばらに卵が付いている程度が良いと思います。
後は紫外線で精子が直ぐに破壊されてしまうので、必ず日避けした場所で行います。
しかし、雄も準備不足で精子の出が悪いじょ〜・・・受精率悪そ〜!
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網の上に魚を移して、もう一回! |
手で魚をつかむだけで、卵がたくさん出ちゃう!
だって女の仔なんだもん・・・ |
日避けして3時間ほど放置してから、水温を合わせた更水を足してHONO丸<SPミニ>とヒーター(20℃設定)を
セットし、バイオシークスル―Aのみを投入しました。翌日には精子の臭い臭いも消えていると思います。
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宅急便のシールがまた渋い・・・!バイオシークスル―Aの上澄みを投入 |
※発砲スチロール箱でのヒーター使用飼育は水漏れがあった場合、火災の原因になりますので、決して真似しないでくださいね。
こちらは大潮狙いで仕掛けてている舟・・・追っかけっこすごいけど産みませんでした。
わたくし・・・仕掛ける魚間違えちゃったのね〜!(TT) 世の中・・・そんなもんですね〜
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とりあえず産卵もぶち込んで普通に飼育中!
水温設定は18℃にしています。 |
2011年3月13日
皆さま!ご心配いただきありがとうございます。
当時HONOは飼育場におりましたが、強い横揺れで全ての舟から水が跳ね上がり、全身ずぶ濡れになりました。
舟の水が半分以上無くなった感じです。床が水浸し状態です。幸いにも怪我もなく外に逃げることができました。。
漏電を防ぐため全ての日ヒーターを抜いて、直ぐ帰宅・・・大学生の息子は春休みで自宅で無事でした。
小学4年生の抽選委員長を直ぐに学校まで迎えにいき無事確保・・・うちの奥さんは5駅離れた駅まで友達と買い物
に行っていたようで、数時間かけて歩いて帰ってきました。
今は東北方面の皆さまが心配です。無事を祈るばかりですが、被災地の方々には心よりお見舞い申し上げます。
2011年3月20日
地震直後からは節電のため、種魚のjヒーターは全て落としました。
現状、計画停電が実施されていますので、今後の採卵はもう少し暖かくなってからにしようと思います。
地震前後に産卵した2腹+黒らんちゅう1腹が順調に孵化いたしました。
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こちらは本命雌の人口受精です。受精率は9割以上でした。本日孵化で明日には泳ぎ出しそうです。
泳ぎ出したら、網を取り出し2日程餌を与えたら舟に水ごと移動させます。 |
こちらはプラ舟での純国産協会系黒らんちゅう自然産卵です。
産卵時はプラ舟に産卵藻を入れただけの状態で産卵しました。
水換えせずにそのままバイオを投入して孵化させました。
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上記の画像は雄雌合わせた時に撮影したものです。 |
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産卵後、魚を移動して、夕方バイオAを投入しました。
稚魚にはバイオの上水を投入します。 |
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翌日には白濁も消え、臭いも無くなりました。産卵藻は毛仔が泳ぎだして餌を与える前に取り除きました。
右画像は分かりずらいですが毛仔が泳ぎだしたところです。
HONO丸<SP>の柔らかく細かい泡は、毛仔がエアーレーションであおられることなく、とっても優しい感じ
です。溶存酸素を増加させることができます。 |
もう一腹は、明けニ歳の試し採り(自然産卵)ですが、立ち上がりも良く期待できそうです。
NEWバイオシークスル―は従来のバイオに比べ、大量の酸素を消費しないので、特に稚魚の酸欠を防ぐことが
期待できると思います。一回目の選別まで産卵から合計3週間近く水換え無しとなります。
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この舟も産卵後、汚れたままの水で孵化させました。
稚魚が孵化してからはバイオBも投入開始いたします。 |
2011年3月23日
本日で計画停電四日めです。HONOの自宅では夕方もしくは夜間が多いです。
しかし、停電になるとガスのお風呂も使えない状態になります。本当に電気が使えないと何もすることができませんね。
でも、被災地の方々の事を思えばお風呂に入れるだけ幸せです。
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本当に真っ暗・・・ |
真っ暗の中、キャンドルライトで夕飯です。
おかず食べる前に撮れば良かった・・・ |
発砲スチロール箱の稚魚ですが、元気に泳ぎ出しました。立ち上がり良好です。
但し、この状態で3時間の停電があると、保温的には問題ありませんがエアレーションも止まることにより酸素不足で
危ないな〜と感じました。
保温力の高い断熱入りのFRPの舟に移し、水量も多めで少しゆったりめに飼育することにしました。
(酸欠と保温対策が重要です。)
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21日(孵化翌日)の毛仔が泳ぎ出した画像 |
23日にFRP舟に移動 |
計画停電の対応策として以下のように考えています。
1.より保温性の高い舟を使用する。(プラ舟とFRPでは明らかに水温低下に差が出ます。)
2.水量を多めにして、過密飼育を避ける。(酸欠対応)
3.水面からの放熱が最も大きいので保温対策をする。(アルミレジャーシート等を波板でサンドする等
4.停電の時間対に対応できれば、バケツで少し水を少し入れ換える。(お仕事中は難しいですね。)
5.電池式のエアーポンプを用意する。(これもお仕事中にスイッチを入れるのは難しいかも?)
HONOの保温対策を紹介させていただきますね。
朝晩の冷え込みの対策にもなると思います。かなり保温力が増しますので、大幅な節電にもなります。
もしも、いらない毛布があれば、そちらの方が保温力は増すかもしれませんね。
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まず、波板で蓋をします。 |
100円ショップのアルミレジャーシート
(2m×1mは210円でした。) |
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こんな感じにです。波板に余裕があればアルミシート
をサンドするとより良いと思います。 |
今回はその上によしずで抑えます。 |
こちらはミジンコ池です。バイオでめちゃくちゃミジンコが湧いています。
停電でブラインシュリンプがだめになっても、何とかなるかな??玉ミジンコじゃ〜ないけど・・・
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NEWバイオの方がミジンコの湧きが良いかも・・・青水を足しているだけですが、ものすごい湧き方です。 |
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