バイオ飼育日記3月

2010年03月06日

このところ寒暖の差が激しいですね。金曜日は日中水温21℃まで上昇しました。
徐々に雌の腹が膨らんで、雄もおっかけっこを始めるようになりました。
そろそろ一腹と言いたいところですが、来週はまた寒くなるようです・・・
3歳の池 お腹ポテポテになってきました。

現在ヒーターを入れている舟は16℃設定にしています。
餌は赤虫を1日2回与えバイオシークスルー投入で水換えを延ばしじっくり仕上げていきます。

今日は青水について少しお話しますね。
青水を維持するには、やはり日照が必要ですね。室内の照明では苔は着きますが青水はなかなか
難しいようです。苔と青水(アオコ)は基本的に違って、下記のように苔をこすった時にでる青い水を
飼育水に割ってあげても青水になりません。

水そのものが緑色になる青水(アオコ)は植物性プランクトンですので苔とは違います。
舟に苔がたくさん着いている場合は逆に青水ができずらくなります。
この植物性プランクトンは飼育水中の魚の糞等の汚れ(アンモニア等の窒素)を餌として日光が当
たる環境下で増殖します。アンモニア等の窒素は青水(藻類)の増殖を促進する栄養物質の一つです。
よって亜硝酸や硝酸塩の発生も少なくなります。バイオの餌にもなるだよ〜!!

青水(アオコ)を顕微鏡で見た画像
緑色に見えるのがアオコです。この植物性プランクトンが集中して水が青く見えるんですね。

HONOは一から青水を作る場合、ハネ仔ちゃんで魚の数を少し多めにします。(青水作り隊)
餌をたくさん与えると青水になる前に水換えが必要になるため1日一回軽く餌を与えておくようにします。
後はバイオシークスルーを入れてしばらくほったらかしにしておきます。
もちろん、ある程度の日照は必要ですが・・・

しかし・・・なんで青水なんだ〜!緑水なのに〜!
HONOは昔・・・青汁で飼育したらどうなるかやってみました〜!きゃ〜こわい!
色々トライしてみることは良いことですが、皆さんはあまり無茶はしないでね!


2010年03月14日

土曜日はゴールデンウイーク並みの暖かさだったそうですね。
ここ数日の暖かさで雌のお腹も一段と膨らんできました。
ヒーターの設定も徐々に16℃→17℃→18℃に上げてきました。
(日中天気が良いと+5℃程度上昇します。)
今までは、青水が維持できる程度バイオ飼育で水換えをある程度延ばしてきましたが、
ヒーターを入れている舟は水換え時の割り水も少なくしていきます。
いよいよ産卵が近くなったので、割り水も少なめです。

本日から舟の一角に産卵藻を入れて飼育開始です。
産み始めたら基本的には人工授精をしますが、念のため産卵用のマットを敷いておきます。
特に慣れていない場合は、舟で卵をもらしてしまって失敗・・・ということが多いので、
産卵が近くなってきたら、セットしながら飼育していると良いと思いますよ。
ちゃんと産卵藻の周りで産んでくれます。その場合、マット(網)ごと産卵藻も孵化用のプラ舟等に移すこと
ができます。
マット(網)と産卵藻 掛け合わせたい雄雌で舟ごとに分けています。

このマット(網)は目が細かく水にもぐるので重しが不要です。名前は分かりませんが、建築現場等で良く
使われているようです。
産卵藻は市販の産卵藻で重り付きのタイプです。一本大きすぎるので3〜4等分に切って使っています。
こちらも、そのまま舟底に沈みますので重りを付ける必要がありません。

こちらの舟はまだヒーターの設定温度は15℃です。じっくり仕上げたいと思います。
順番に産んでくれれば良いけど・・・いっぺんに産んだらお手上げ〜!!


2010年03月16日

本日、今年最初の産卵がありました。
昨日の夜に全く雌が産む気配を見せませんでしたが、早朝飼育場に行って見ると産卵が始まっていました。
とりあえず、産ませたい雌からスタートですので大満足です。
ほとんど自然産卵となってしまったので受精率はあまり良くないかもしれませんが・・・
マット(網)を仕掛けておいてよかった〜!

今年一番仔の雌(明け2歳)昨年4月22日産卵の仔です。

産みきれていない卵は洗面器に雄の精子をしぼって人工授精しました。
(画像がなくてゴメンチャイ!両手ふさがってるから無理!
雌は休ませるために、別のプラ舟に移しました。今日は餌抜きです。

そのまま、マットを産卵藻ごと取出し別の舟(更水)に沈めて、蓋をして日除けをしました。
今回更水からですので、バイオシークスルーA/Bはブラインシュリンプを与え始めてから投入開始します。
選別まではなかなか水換えが大変ですので、バイオは特に稚魚期はとっても有効だと思います。
ヒーターは20℃設定です。孵化直後〜泳ぎ出しまでは22〜23℃にする予定です。

これから順次、明け2歳・明け三歳と産卵が続きそうです。
機会があれば、発泡スチロールケースや洗面器での人工授精もご紹介させていただきますね。


2010年03月21日

今朝は飼育場の屋根が飛んでしまいそうな程すごい風でした〜!
飼育場の無事を確認した後、仕掛けてある舟を覗いたら産卵が始まっているようです。
昨夜、雌の泳ぎ方がそわそわした感じでしたので、ヒーターの設定温度を19℃にしておきました。
案の定、今日は雌2匹の産卵です。今回は2匹とも人工授精を行いました。
お〜!やっちょるやっちょる・・・まだ始まったばかりのようです。

まず、素赤の雌ですが今回は洗面器での人工授精をご紹介いたします。
まず、水温を合わせた洗面器を用意します。 掛け合わせたいオスを泳がせます。
オスの精子を絞ります。どばっとやってみよう!
撮影のため片手ですが、両手でやってね!
画像では判りづらいですが、かなり白濁しています。
オスを取り出して、網を沈めメス泳がせます。 網に玉にならないよう、回しながら絞ります。
片手じゃ無理!
卵が多い場合、網を換えてもう一回・・・ お腹の下から上にも押して卵を出させます。
最後は洗面器にも絞って一緒に舟に沈めました。 20℃設定で蓋をして、日除けをして5日程待ったら
出来上がり。

もう一匹の更紗のメスは発泡スチロール箱で人工授精です。
その様子はまた明日・・・


2010年03月22日

昨日の続きですが、更紗のメスは発泡スチロールで人工授精しましたのでご紹介させていただきます。
※発泡スチロールの箱は強度が弱いため、水漏れがあったり割れたりした場合、ヒーターで火事になる可能性がありますので、
室内では絶対真似しないで下さいね。<水漏れ要注意>
水温を合わせた更水を半分程度入れます。
洗面器と同じやり方ですが、飼育舟の変わりに
孵化までさせてしまいます。
網を敷いて準備完了!
掛け合わせたい雄を泳がせ精子を絞ります。 雄を出した後、雌を入れ卵を絞ります。
卵が多ければ網を外して箱の底にも絞ります。
雌を取り出した後、更水を足します。箱の底も 
卵が着いていますので、網を浮かせています。
HONO丸<SPミニ>でエアーを弱めに調整して
サーモは20℃設定にしました。発泡スチロール
箱の場合、ヒーターは100Wで十分加温可能です。

この場合、精子で水は白濁したままですので、バイオシークスルーのバイオA(水質浄化)だけ少し入れておきます。精子の汚れがあるため直ぐにバイオの泡が立ちます。孵化までには透明な綺麗な水になっています。
臭いもバイオに配合されている悪臭分解菌によって消えてきます。
孵化までは新たな汚れが発生しないため、バイオの投入は1回だけで良いでがしょう。

発泡スチロールを使用するのは、消費電力の削減と孵化スペースの削減です。
孵化だけなら多い日でも安心・・・じゃなくて多くても安心!
受精率も良く稚魚の立ち上がりを確認後、数に応じて舟に入れ換えます。
良くなかった場合は残念!また次回・・・・(T_T) となります。

3月16日に産卵した一番仔は自然産卵の割にはそこそこ受精率は良いようです。
<産卵後4日目の画像>
黒く見得るのが受精卵です。白っぽく見えるのが無精卵です。

孵化し始めたら、サーモの設定水温を20℃から23℃に上げます。しっかり泳ぎだしたら徐々に20℃設定に
戻します。
<産卵後5日目の画像>
孵化が始まると、鼻毛がいっぱい着いている感じ・・・

孵化が始まって後、舟の壁に頭を上にして立った状態で毛仔がへばりついているといい感じですね。
数日経っても舟底でへばりついて泳ぎださないと・・・ちょっちよろしくないですね〜!
ブラインシュリンプはしっかり泳ぎだしてから準備することにします。

21日の日曜日はHONOの所属する喜楽会で2歳会が開催されました。
早朝、中止かな?と思うような暴風雨でしたが風も止み産卵の処理を終え出席してきました。
今回、カメラを忘れてしもうて会場風景をご紹介できず・・・ゴメンチャイ!
太い系の面白の雄が6席に入りました。去年も6席だけど・・・
とっても泳ぎの良い魚です。秋が楽しみな魚と皆さんに褒めていただきました。
一月前の画像ですみませんが・・・


2010年03月27日

このところ毎日のように産卵がありますが、本命魚の産卵はお花見してからかな〜?
23日の夕方からプラ舟ジャンボ180に仕掛けておいた、2歳の産卵が25日早朝にありました。
25日早朝は真冬並の寒さだったのに・・・
おはよーございます!
うわ〜!精子で真っ白!泡立ってる・・・
求愛のポーズ・・・なんて生易しいもんじゃないかも
これはまさに格闘技じゃ〜!!

最後は雌の卵を絞りましたが、少ししか出ませんでしたのでほぼ自然で産み切っていました。
網を敷いていないので、今回はバイオでこのまま孵化させます。
(バイオを使用しない場合は、2日目に20℃にした更水に全部入れ換えます。)
最後に魚を移してヒーターを20℃設定にしました。 バイオAを投入して蓋して日除けしました。
後は5日間待つだけです。

今日も昨日まで雄だと思っていた2歳の産卵がありました〜!
お腹は硬い状態です。全く想定外でしたので人工授精しましたが半分ぐらい舟でもらしてしまったかも・・・
1日2日で急にお腹が目立ってきた雌は要注意ですね。

仔引き初挑戦や経験の浅い方は、予め掛け合わせたい雄雌で仕掛けながらの飼育をお勧めします。
しまった〜!仕掛ける前に産んでしまった〜!・・・という経験は良くありますね。
最初は自然産卵を経験するのが良いですね。
慣れてくると雌の様子を見てそろそろいきそうだな!と判りますが、前触れなく産んでしまう雌もいます。
今回はホームセンターと100円ショップで購入した網戸の網等を使って仕掛けてみます。
目の細かいタイプです。
黒い網は稚魚が見づらいかも・・・
100円ショップのスチールの網(何て商品名??)
網戸の網を舟底サイズに切って舟に敷きますが
当然浮いてしまいますよね。
スチールの網に産卵も(ビニール紐のボンボン)を
縛り付けます。
スチールの網が重り代わりで、網戸の網を
広げながら沈めます。
サーモ/ヒーターとHONO丸をセットして完成!

雌一匹に対して雄3匹でセットしました。産卵当日は魚も必死です。意外と産んだ卵を食べませんので
慌てずに魚を移動する舟の準備等を進めてください。雄雌は分けた方が良いですね。
場所がない場合は、買い物カゴを舟に沈めて分けるのも良いかも・・・

このまま通常飼育です。このように合わせた場合HONOはヒーターの設定を19℃にしています。
餌も通常通り与え2日から3日程度で水を換えると良いと思います。
産卵したら舟底の網ごと別の更水を張った舟に移動させると良いですね。
でも、このやり方は餌の食べ残しが多いので産卵直前がお勧めです。


2010年03月30日

3月26日に発泡スチロールで人工授精したHONOの本命筋2歳の卵です。
受精率も良い感じです。卵が重なってしまった所は卵が白くカビてしまいます。
今日本日夕方に見たら、稚魚がしっかり立っていました。立ち上がりも良さそうです。
産卵3日目 本日、夜撮影(発泡箱の側面に稚魚がたくさんへば
りついています。)

27日に発泡スチロール箱に絞った腹ですが、卵が真っ黄色でした。(黄身が多いのかしら??)
ちゃんと受精しているのか心配でしたがある程度受精しているようです。
卵が黄色くても大丈夫なんですね。3日目の今日は卵が真っ黒になっていました。安心・・・
2日目(卵の中に目玉のように黒い点が・・・大丈夫そうです。)
無精卵も黄色ですね。

ブラインシュリンプは稚魚がしっかり泳ぎだしてから与え始めますが、最初の3日ぐらいは少な目に与えて
います。ブラインシュリンプを与え始めてから、2日に一回バイオシークスルーA/Bを投入していきます。
1回目の選別まで水換えできませんので、この時期バイオはとっても有効です。
HONOはブラインシュリンプを1日4回(6時間ごと)与えますが、1日2回しか与えられない場合は、稚魚の
飼育水の塩分濃度を0.2%にしておくとブラインシュリンプが長く生きていられるようですので良いですよ。
人間の赤ちゃんと同じですので、夜寝る前にも与えます。真っ暗でも大丈夫です。稚魚はまだ目が見えて
いないと思う・・・
こちらは3月22日産卵の舟です。
28日からブラインシュリンプを与え始めました。
バイオAとバイオBを投入します。
ブラインシュリンプを孵化させる容器です。
九州のお友達にいただきました。
ホームセンターで販売している堆肥用です。
下が落ち込んでいて蛇口が付いていますので、
シュリンプを濾すことも可能です。
こちらはブラインシュリンプ孵化器ですが、
HONOは濾すための専用に使っています。
市販には無い8リットルサイズです。
ボールで受けて一度濾します。
HONOは2度濾しで与えるようにしています。
ボールに溜めたシュリンプをゆっくり注いで
沈んだ孵化しないエッグを取り除きます。
2度目にブラインシュリンプ専用の網で
濾し取ります。

ブラインシュリンプの量はいい加減ですが、プラ舟一舟(毛仔3000匹程度)でだいたい一回に1g
(1リットル分)を1日4回(合計4リットル)程度を与えています。与え始めの2〜3日は少なめです。
でもこれは説明が難しい・・・状況に応じて感覚です。ある程度大きくなったらガバ〜っと与えています。
ベテランの方に聞くとだいたいの方の答えが「ガバ〜っと・・・」だと思います。(^_^;)

前回ご紹介させていただいた3月25日自然産卵のプラ舟です。孵化後稚魚が消えてしまいました。
よく見ると産卵藻にみんな隠れています。寝そべっている仔が少ないので一安心!
今回は少し汚れた産卵時の飼育水のままバイオを使って孵化させてみました。(産卵後水換えなし)
今日は毛仔が泳ぎだし易いように水温設定も23度にしました。
明日にも泳ぎ出すと思いますので、産卵藻を取り除いてからブラインシュリンプを与え始めます。
バイオも十分効いているようです。




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